音で、働く場所をデザインする。
本日、山口県立大学の荒木研究室の学生のみなさんが、リサステに来てくれました。
今回、一緒に考えてみたいテーマのひとつが、
「音で、働く環境をデザインする」
ということです。
リサステは、地域の方が資源物やごみを持ち込み、そこでmi&goの利用者が受付や分別などの仕事をしています。
そんなリサステにも、働くうえでの小さな「困った」があります。
たとえば、
利用者や職員が休憩室にいるとき、リサステに会員さんの車が入ってきても、気づかないことがあります。

休憩室と受付場所が少し離れているからです。
では、どうすればいいでしょう。
車が来たら音が鳴るようにする。
センサーをつける。
休憩室まで通知する。
それだけなら、技術的にはそれほど難しくないかもしれません。
でも、私たちが考えたいのは、その先です。
音があれば、本当に働きやすくなるのか。
目が見えにくい人にとっては、音による知らせが役立つかもしれません。
一方で、耳が聞こえにくい人にとっては、音だけでは気づけません。
ランプが光る方がいいかもしれない。
振動で知らせる方法もあるかもしれない。
反対に、大きな音や突然鳴る音が苦手な人もいます。
つまり、
「音をつければ解決」ではないのです。
誰がそこで働くのかによって、必要な環境は変わります。
人を環境に合わせるのではなく、環境を人に合わせられないか。
福祉の現場では、ともすると、
「この人には、この仕事ができるか」という問いから始まります。
でも、問いをひっくり返してみたいのです。
この人が仕事を担えるように、働く場所の方を変えることはできないか。
車が来たことに気づけないのであれば、
「もっと注意して見ておこう」
だけが答えではありません。
音、光、振動、配置、動線、サイン。
環境そのものをデザインすることで、その人が担える仕事を増やせるかもしれない。
それは、mi&goが大切にしている、
「任される仕事を、ひとつ増やす。」
ことにもつながります。
山口県立大学のみなさんへ。
今回、考えてほしいのは、
「リサステにどんな音を流せばいいか」
だけではありません。
リサステを歩いて、見て、聞いてみてください。
ここは、地域の皆さんと作っていったところ。

そして、
ここには、どんな“働きにくさ”があるだろう。
と考えてみてほしい。
その課題は、音で解決できるのか。
光の方がいいのか。
配置を変えた方がいいのか。
そもそも、仕組みそのものを変えた方がいいのか。
そしてもう一つ。
そのデザインによって、今までできなかった誰かが、実際に、新しく仕事を担えるようになったのかどうか。
ここまで、見て欲しいのです。
音をデザインする。
その先にあるのは、
働く人に合わせて、働く場所そのものをデザインすることでもあると考えます。
もっと言うと、mi&goは仕事=誇りを作れる、と考えているので、
その誇りを、どう音で生み出すことができるか、を考えて欲しいと思っています。
私たちは、山口県立大学の皆さんとも、そんなリサステを一緒につくってみたいと思っています。

