「自分で考える」から、「自分で動く」へ。
2025年度、mi&goは萩光塩学院のメルセダリアン・インターアクトクラブの皆さんと、新しい取り組みを始めます。
名前は、「ひっくりラボ」。
目指しているのは、何かの正解を覚えることではありません。
自分で問いを持つ。
誰かの立場から考えてみる。
企業や地域の人と話してみる。
自分なりの答えをつくる。
そして、
考えたことを、実際にやってみる。
そんな経験を高校生と一緒につくる場所です。
正解のない問いに、向き合ってみる。
学校では、たくさんのことを学びます。
でも、社会に出ると、最初から答えが用意されていないことの方が多い。
誰が困っているのか。
なぜ、その問題が起きているのか。
自分たちに何ができるのか。
考えたアイデアは、本当に誰かの役に立つのか。
ひっくりラボでは、そうした「すぐには答えの出ない問い」を、企業や地域の皆さんと一緒に考えていきます。
「ひっくり返す」は、否定することではない。
ひっくりラボという名前には、私たちなりの意味があります。
何かを壊したり、今までの考え方を否定したりすることが「ひっくり返す」ではありません。
いつもとは違う側から見てみる。
立つ場所を変えてみる。
自分とは違う人の暮らしを想像してみる。
そうすると、それまで見えていなかったものが見えてくることがあります。
ひっくり返すとは、一つに固定されていた見方に、別の可能性を加えること。
ひっくりラボでは、そんな経験を大切にしたいと考えています。
架空の課題ではなく、企業の「本物の問い」を扱う。
ひっくりラボの大きな特徴は、教室の中だけで完結しないことです。
私は普段、経営コンサルタントとしてさまざまな企業の現場に関わっています。
そのつながりを生かし、企業や地域が実際に向き合っている課題を、高校生と一緒に考えていきます。
調べて終わる。
アイデアを出して終わる。
発表して終わる。
それではなく、
現場を見る。
人に話を聞く。
考える。
企業に提案する。
できるものは、実際に形にしてみる。
そこまで挑戦したい。
「考える」から、「社会に届く」まで。
それが、ひっくりラボでつくりたい学びです。
高校生だけが学ぶ場所でもない。
そして、ひっくりラボは、高校生のためだけの授業でもありません。
企業が高校生に教える。
それだけではなく、
高校生の視点から企業に問いを返す。
「そんな見方があったのか」
「その人たちには、こんな困りごとがあるのか」
企業側にも、新しい気づきが生まれるかもしれません。
教える人と、教わる人。
支援する人と、支援される人。
その役割を固定しない。
お互いが問いを持ち、お互いから学ぶ。
そんな関係をつくることも、ひっくりラボが目指していることの一つです。
2025年度、二つのラボから始めます。
今年度は、二つの企業と一緒に取り組みを始めます。
コープラボ
株式会社コープ葬祭の皆さんと考えるのは、
命、別れ、感謝、人とのつながり。
「葬儀は悲しい場所」
それだけなのでしょうか。
大切な人を想う。
残された人を支える。
言葉を届ける。
今ある関係を見つめ直す。
一つの出来事を別の側から見ながら、人や自分自身について考えていきます。

ハットリラボ
服部産業株式会社の皆さんと取り組むのは、
家電、環境、そして地域の暮らし。
新しい家電を考えることだけが目的ではありません。
高齢者だったらどうだろう。
障がいのある人だったらどうだろう。
地域で暮らしている人は、何に困っているのだろう。
「自分にとって便利」から、
「その人にとって便利」へ。
実際に現場に入り、人の話を聞きながら、企業に提案できるところまで考えていきます。
なぜ、ボランティアクラブと取り組むのか。
今回一緒に取り組むのは、メルセダリアン・インターアクトクラブの皆さんです。
ボランティアというと、
「困っている人を助ける」
というイメージがあるかもしれません。
でも、その前に大切なのは、
自分とは違う誰かを想像すること
ではないでしょうか。
誰かのために何かをする前に、その人のことを知ろうとする。
何に困っているのか。
何を大切にしているのか。
自分たちの考えは、本当にその人に届くのか。
そんな問いと向き合うことから始めたいと思います。
そして、なぜ「ごみ」なのか。
mi&goは、ごみの仕事とのつながりから生まれました。
そして、ごみというものは、とても不思議です。
ある人にとってはいらないものでも、
別の人にとっては使えるものかもしれない。
資源になるかもしれない。
仕事になるかもしれない。
学びになるかもしれない。
誰かと誰かをつなぐきっかけになるかもしれない。
見る人や立つ場所によって、価値が変わる。
だからこそ、ごみは「ひっくり返して考える」ための面白い題材だと思っています。
mi=自分。go=進む。
mi&goという名前には、
mi=自分
go=進む
という意味も込めています。
誰かが決めた道を、そのまま歩くだけではない。
自分で問いを持ち、
誰かと考え、
一度やってみて、
失敗したらまた考える。
そして、自分なりの次の一歩を決める。
ひっくりラボは、そんな経験をする「社会に出る前のリハーサル」のような場所でありたいと思っています。
何者かになることを急ぐのではなく、
まず、自分で考えてみる。
そして、誰かと一緒に動いてみる。
その積み重ねの先に、それぞれの「GO」が見えてくるのではないでしょうか。
正解は、まだありません。
だからこそ、高校生、企業、地域の皆さんと一緒につくっていきます。
2025年度、ひっくりラボ、スタートです。

