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【ひっくりラボ】「かっこいい」の前に、コンセプトをつくる。

現場で聞いた声を、「価値の設計図」に変える

 

 

5月、ひっくりラボでは、実際に障がいのある人が働く現場を訪ね、mi&goについて調べ、働く人たちの声を聞いてきました。

 

そして6月。

 

 

いよいよ、ユニフォームを形にしていく段階に入りました。

ただ、すぐにデザイン画を描いたわけではありません。

その前に考えたのが、

「コンセプト」です。

 

そもそも、コンセプトって何だろう。

 

6月4日の授業では、マイクロソフト、シャネル、iPod、スターバックスなどの事例をもとに、「コンセプト」とは何かを考えました。

 

授業の中で示されたのは、

コンセプトとは「価値の設計図」である

という考え方です。

 

 

ユニフォームをつくるときには、

何色にするか。

どんな形にするか。

どんな素材を使うか。

どんな機能を持たせるか。

たくさんの判断が必要になります。

 

 

でも、その前に、

「何のためにつくるのか」

が決まっていなければ、それぞれの判断がバラバラになってしまいます。

 

 

だから、まずコンセプトをつくる。

 

服を描く前に、

自分たちは、どんな価値をつくりたいのか。

そこから考えました。

 

 

 

「誰のため?」の、さらにその先へ。

 

今回、生徒たちが考えたのは、単なるキャッチコピーではありません。

 

誰のためにつくるのか。

その人は、本当は何をしたいのか。

今の社会や職場に、どんな「当たり前」があるのか。

その当たり前によって、誰かの可能性が狭められていないか。

 

そして、

その先に、どんな社会をつくりたいのか。

 

 

授業では、

「対象者」

「本人も気づいていない欲求」

「社会にある思い込みや前提」

「提供したい価値」

「目指す社会」

を整理しながら、一人ひとりがコンセプトを考えていきました。

 

ユニフォームを考えているようで、

実は考えているのは、

働くこと。障がい。社会。そして、自分たちはどんな未来をつくりたいのか。

ということなのかもしれません。

 

 

いったん、人に話してみる。

 

6月11日には、中間発表を行いました。

この時点では、まだ完成したユニフォームはありません。

発表したのは、

・キーワード

・ムードボード

・コンセプト

です。

 

 

一人ずつ、自分が考えていることを人に伝えます。

そして、周囲からコメントや質問を受けます。

 

ここで大切にしたのは、

一度決めたものを、そのまま守ることではありません。

 

 

「もっといい考えがあるかもしれない」

と思ったら、変えていい。

問い直していい。

やり直していい。

 

中間発表後も、コンセプトは修正・改善してよいことを伝えました。

 

 

デザインは、

最初に思いついた答えをきれいにすることではなく、

考えながら、何度も問い直していくこと。

そんなプロセスでもあります。

 

そして、ようやく服を描く。

 

 

6月18日。

ここで初めて、ユニフォームのデザイン画に入りました。

 

 

ただし、

「好きな服を自由に描いてください」

ではありません。

 

その前には、

現場で聞いた話があります。

調べたことがあります。

自分なりに考えた社会の課題があります。

そして、コンセプトがあります。

 

 

だから、

なぜ、この色なのか。

なぜ、この形なのか。

なぜ、この機能なのか。

一つひとつに、理由が必要になります。

 

 

 

 

デザイン画は、

単に「服の絵」を描く作業ではありません。

それまで考えてきたことを、

目に見える形へ変えていく作業です。

 

「考え」と「形」は、つながっているか。

 

6月25日は、7月2日の最終プレゼンテーションに向けた準備を行いました。

 

 

最終発表では、

完成したデザイン画だけではなく、

コンセプトも必ず説明します。

 

 

そして、評価するポイントにも、

  • 調べたことを根拠に説明できているか

  • 誰のため、何のためのユニフォームかが明確か

  • コンセプトとデザインがつながっているか

  • 自分なりの工夫があるか

という項目があります。

 

 

つまり、

「かっこいいから、この色にしました」

だけでは終わりません。

 

私は、こんなことを大切にしたい。

だから、このユニフォームにした。

 

 

そこまで自分の言葉で説明することを目指しています。

 

服を考える前に、社会を考える。

 

4月から、ひっくりラボでは、

「ユニフォームとは何のためにあるのか」

という問いを考えてきました。

 

5月には、実際の現場へ出て、働く人たちの声を聞きました。

 

そして6月は、

その声や気づきを、

コンセプトという「価値の設計図」に変え、さらにデザインへ落とし込む

時間になりました。

 

 

服を考える。

そのために、人を見る。

仕事を見る。

社会を見る。

そして、また服に戻る。

 

 

 

ひっくりラボで考えたいのは、

単に「新しいユニフォームをつくること」ではありません。

そのユニフォームを通して、どんな社会をつくりたいのか、です。

 

 

7月2日。

いよいよ、一人ひとりが考えたユニフォームと、その背景にある考えを発表します。

どんな答えが出てくるのか。

楽しみです。

 

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