【2025年度】地域連携活動報告
街でよく見かける自動車販売店。
そこでは、車を販売するだけでなく、
お客様へ車をお渡しするまでに、さまざまな仕事が行われています。
その一つが、洗車です。
mi&goでは、地域の自動車販売事業所において、
納車前の車両の洗車・拭き上げ・車内清掃を行っています。
週5日、1日2~3名の利用者が業務に入り、
販売・納車工程の一部を担っています。
まず最初に伝えているのは、
「洗車は、ただ車をきれいにする仕事ではない」
ということです。
これからお客様へ引き渡される車です。
洗い残しがないか。
水滴が残っていないか。
ガラスに拭き跡がないか。
車内に砂やゴミが残っていないか。
一つひとつ確認し、
一定の品質まで仕上げることが求められます。
つまり今回の仕事で大切なのは、
「自分ではできたと思う」
ではなく、
「決められた品質になっているか」
という視点です。
そこで、洗車業務では、
作業の順番と確認方法を明確にしています。
まずは、洗車を始める前の確認です。
車体にキズや破損がないか。
窓は閉まっているか。
何か気になることがあれば、
そのまま作業を始めず、指導員へ報告します。
次に、洗車です。
最初からスポンジでこするのではなく、
まず車体全体に水をかけ、砂やホコリを落とします。
その後、
ホイール
上部
側面
下部
というように、
決められた手順に沿って作業を進めます。

「きれいになれば、どんなやり方でもいい」
というわけではありません。
誰が担当しても一定の品質に仕上げられるように、
同じ手順で作業することも大切な訓練です。
そして、特に重要なのが拭き上げです。
ミラーの下。
エンブレムの周り。
ドアの縁。
給油口。
こうした場所には水滴が残りやすいため、
作業が終わったと思っても、もう一度確認します。
車内清掃では、
マットを外し、
足元
座席
トランク
の順に掃除機をかけ、
ダッシュボードなどの内装も清掃します。
そして最後に、
水滴は残っていないか。
洗い残しはないか。
ホイールに汚れはないか。
ガラスに拭き跡はないか。
足元に砂は残っていないか。
忘れ物はないか。
自分自身で確認します。

mi&goがこの仕事を通して身につけてもらいたいのは、
洗車の技術だけではありません。
決められた手順を守ること。
作業後に自分で確認すること。
異常があれば報告すること。
そして、
毎回同じ品質で仕事をすること。
一般の企業で働くうえでも必要になる、
こうした仕事の基本を実際の現場の中で身につけていきます。
【実際に起きた変化】
この洗車業務も、
最初からうまくできていたわけではありません。
業務を始めた当初は、
洗い残し。
拭き残し。
こうした点について、
営業担当者の方から指摘をいただくこともありました。
そこで、
作業手順を整理する。
確認する場所を決める。
最後にセルフチェックをする。
一つずつ改善を重ねてきました。
その結果、
現在では納車前の車両を任せていただける水準になっています。
さらに、
当初は納車前車両だけだった仕事が、
現在では展示されている中古車の洗車にも広がっています。
仕事の品質が上がる。
その結果、
任せてもらえる仕事が増える。
これは、利用者にとっても、
とても大切な経験だと考えています。
【地域の企業の声】
株式会社ケイ・ツー様
「当初は洗い残し・拭き残しに関する指摘が営業担当者より多く見られましたが、作業手順の整理と確認工程の導入により改善しています。
現在は納車工程を任せられる水準となり、展示車両についても依頼をしています。」
【実際の利用者の声】
「この洗車業務を担当し始めて、最初はいつがゴールなのか、終わりなのかがわからなくてずっと拭き上げ作業をしていた。ただ、次から次へと洗車用の車が来るなかで、どこを完了として判断するのかを今では自分の中で、判断基準を持てるようになった。その見極めができるようになったのが自信の1つです。」

【振り返り】
今回の洗車業務を通じて見えてきた変化の一つが、
「仕事の完了を、自分で判断できるようになる」
ということでした。
利用者からは、
「最初は、いつがゴールなのか、どこまでやれば終わりなのかが分からず、ずっと拭き上げをしていた」
という声がありました。
洗車は、やろうと思えば、いつまでも細かな汚れや水滴を探し続けることができます。
しかし実際の仕事では、次から次へと車が入ってきます。
一台に時間をかけ続けるのではなく、
「ここまでできていれば、この仕事は完了」
と、自分で判断して次の仕事へ進まなければなりません。
洗い残しはないか。
水滴は残っていないか。
ガラスに拭き跡はないか。
車内に砂やゴミが残っていないか。
こうした確認項目を繰り返しながら仕事をすることで、
利用者自身の中にも少しずつ、
「仕事を終えてよい基準」
ができてきました。
本人からも、
「今では、自分の中で判断基準を持てるようになった。その見極めができるようになったことが、自信の一つです」
という言葉が聞かれています。
私たちが、この変化を大切だと考えるのは、
これは洗車だけに必要な力ではないからです。
仕事では、
指示された作業を始めることだけでなく、
自分で確認し、
品質を判断し、
仕事を完了させ、
次の仕事へ進むことが求められます。
最初は指摘を受けながら行っていた洗車業務も、
作業手順や確認方法を整理し、
一つずつ経験を重ねることで、
現在では納車前車両だけでなく、展示車両の洗車まで任せていただけるようになりました。
仕事の基準が分かる。
自分で確認できる。
自分で「ここまで」と判断できる。
そして、任される仕事が増えていく。
今回の洗車業務では、
そんな「自分で仕事を完了させる力」が少しずつ身についていることを確認することができました。
mi&goでは、
できる仕事を用意するだけではなく、
実際の地域の仕事を通じて、
自分で考え、判断し、仕事を完了させる力を身につけていくことを大切にしています。

