ひっくりラボは何を目指すか?
こんにちは。NPO法人mi&goの金子です。
ひっくりラボは、
“社会に出たあとも、自ら道を切り拓ける若者”を育てたいという想いで活動しています。
団体名の「mi&go」ミーゴは、私たちがゴミ屋さんからスタートしているので、
そのゴミをひっくり返してのミーゴという意味があります。
ただ、もう一つ。「mi&go」には、「mi=わたし」「go=進む」という意味も込めています。
誰かの後をただ追うのではなく、
“自分のGO=進む道”を、自分自身の力で切り拓いていける人を増やしたい。
それが、私たちmi&goの原点です。
この想いは、理事長である私・金子拓司の「拓(ひらく)」という名前にも重なっています。
障がいがあっても、なくても。若くても、大人でも。
mi&goは、すべての人が “自分のGO” を見つけ、前に進むためのステージでありたいと考えています。
昔は、営業マンが自社のパンフレットとは別に、
「御社のために考えてきました!」と独自に資料をつくって持ってきてくれたものです。
少なくとも、私は会社のパンフレットには頼らなかったものです。
でも、いまはそんな“自ら動く営業マン”が、本当に少なくなった気がします。
営業以外の現場でも、同じではないでしょうか?
AIやインターネットで、誰もが簡単に情報を調べられる時代になりました。
けれど、“人に食らいつき、現場に潜り、考え抜いて、提案にまで落とし込む力”――そうした人間力は、むしろ今の時代にこそ価値があるのではないでしょうか?
私たちが運営する 「ひっくりラボ」 は、まさにそのような力を育むための実践の場です。
このプログラムでは、高校生や若者が企業と連携しながら、
社会課題に向き合い、企画・提案・実装までを目指します。
つまり、“社会に打って出る・結果に責任を持つ”のステージ。
そのためにも、このプログラムの特色として、
企画だけで終わらない「実践ドリブン」の設計にしています。
わたしは、経営コンサルタントとして複数の企業の現場支援に関わっており、
ひっくりラボは、実際にその顧問先企業と連携したリアルな経営課題からスタートしています。
だからこそ、このプログラムも、単なるアイデア出しでは終わらず、
実装や改善、社会的インパクトに至るまでの道筋が現実的に描けるものを目指します。
「実装型」のプログラム。
それが、ひっくりラボの特徴です。
若いうちは、「何者かになりたい」という想いばかりが先走りがちです。
でも現実は、都会に行けば何かが変わると思っても、実際には自分自身が変わらなければ、何も変わらないのです。
そんな現実に早い段階で出会い、「mi=自分という素材」を活かして、「go=進む道」を自分で見つける。
ひっくりラボは、その“社会に出る前のリハーサル舞台”でありたいと考えます。
私たちはそれを、mi&goらしく「自走のチカラ」と呼びたいと思います。
社会や企業のリアルな課題に、若者が全力でぶつかる。
その中で、「こんな視点があったのか」と企業が気づき、若者自身も「自分の提案が通用した」という手応えを得る。
これこそが共創の力であり、地方からのイノベーションの芽でもあると私は考えます。