A型事業所は、一般就労を目指す場所。
そう理解していると思います。
ですが、ここに一つの事実があります。
就職した後、続かないのです。
厚労省関連の調査(2017年)では、障がいのある方の一般就労は、
就職後1年の定着率が次のようになっています。
・精神障害 49.3%(=約半数が1年以内に離職)
・身体障害 60.8%
・知的障害 68.0%
・発達障害 71.5%
特に精神障害領域では、
1年で半分が職場を離れるのが現実です。
さらに平均勤続年数を見ると、
・精神障害 3年2か月
・発達障害 3年4か月
3年前後で離職が積み上がる構造が見えてきます。
問題は「能力」ではなく「段差」
ここで起きているのは、
努力不足でも適性不足でもないと考えます。
社会の仕事は、段階がありません。
学校には学年があり、
スポーツには級があり、
ゲームにはレベルがあります。
しかし仕事は、
訓練 → 就職
この瞬間、環境が一気に変わります。
・作業量が増える
・スピードが上がる
・対人関係が濃くなる
・失敗の許容度が下がる
人は能力で壊れるのではなく、
変化で壊れると私たちは考えています。
だから「段差を増やす」
mi&goはゴミ屋さんから生まれた事業所です。
では、ゴミ屋さんの特徴・強みはどこにあるのか?
それは、街のさまざまな業種とつながっていることにあると考えます。
実際にも、mi&goの仕事現場には、複数の仕事があります。
・自動車ディーラーでの洗車
・農業
・リサイクル分別
・清掃
・企業の段ボール回収



この特性を使い、
働き方にグラデーションを持たせようと仕組みを作っています。
・屋内 → 屋外
・個人作業 → チーム作業
・軽作業 → 対人作業
・固定 → 変化
一つできたら次のフィールドへ。
同じ事業所の中で、小さな移動を繰り返すのです。
就職をゴールにしない
あえて言えば、私たちは、一般就労をゴールにしていません。
利用者さんが変化に慣れることをゴールにします。
仕事が変わっても続く人は、
仕事ができる人ではなく、
変化に耐えられる人だからです。
次はスタッフにも
この考え方は利用者さんだけのものではありません。
スタッフ側にも導入していきます。
役割の固定ではなく、
得意に応じてフィールドを移動できる組織へ。
多様な人を支えるには、
スタッフの働き方も多様である必要があります。
離職率の高さは、本人の問題ではありません。
構造の問題です。
だから私たちは、能力訓練ではなく、
環境設計で解決するA型をつくっていきます。
ゴミ屋だからこそできる、現場づくり。
これからも続けていきます。

